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2010年 03月 10日
ゴラクシェップ(5140m)←→カラパタール(5550m)
もちろん昨日から頭痛の出ている私も、早めに下山したほうがいいのはわかっている。 ただ、トレッキング初挑戦の私は、ここまで来るので精一杯。さらにここで早朝スタートなんて、とても無理だった。 私の頭痛は、ロブチェの宿で凍っていたせいではなく、明らかに高山病の症状だと思われた。ゴラクシェップの宿では5人の日本人と会い、前日の夕食時、これまでにどんな高山病の症状の人を見てきたかという話を聞いた。頭痛がして食欲がなくなるという初期症状から、足元がフラつき記憶がおぼつかなくなり、意識を失う人もいたという話だった。 「ここまで来たら、何としてもカラパタールへ行きたい」という気持ちが強くなり始めていたが、その話を聞いているうちにさすがに恐ろしくなった。山のことなど何も知らない初心者の私は、「行けるところまで行ってみよう」という気持ちでこのトレッキングをスタートさせたことを思い出す。ガイドもなく登っているのだから、無茶して何かあってからでは遅い。 高山病というのは、気圧が下がり酸素が少ない高所にいるために起こるもので、症状が出たらすぐに高度を下げること、つまり山を下りること、これが対処法となる。海抜0mの酸素量を100%としたとき、標高5000mの世界に酸素は53% カラパタール5550mまで登るとさらに減って50% 普段暮らしているときの半分の酸素量。そりゃ体調も悪くなるハズだ。ちなみにエヴェレスト頂上の酸素は33% 酸素ボンベなしでは登るのが難しい領域というわけ。 朝、頭痛は少し軽くなったように感じたけれど、朝食を食べて少しすると、もう横にならずにはいられないほどの痛み。8時半の出発を一時取りやめてベットで横になった。30分たって 9時、頭痛薬を飲み、あと1時間休んでも頭痛が引かない場合はカラパタール行きをあきらめると決めた。 カラパタールというのは"黒い岩"という意味で、その名の通り岩がつみ重なり、頂上は人ひとりが座れるくらいのスペースしかない場所。当然宿などはなく、カラパタールへ行くならばゴラクシェップから登り、その日のうちにまたゴラクシェップまで下りてこなくてはいけない。普通登り2時間、下り1時間の往復3時間と言われるが、私の足ではおそらく登り3時間、下り1時間半~2時間かかると予想された。もし10時以降に登り始めたのでは、明るいうちにゴラクシェップまで戻ってくることができないという判断をしたのだった。 10時少し前、薬が効いて頭痛が少し引いてきた。 この5140mの地で、横になって休んでいても症状がこれ以上よくなる見込みは少ないため 『行けるところまで』という前提で、カラパタールへの出発の準備を始めた。 これは、2001年10月21日~11月3日までのトレッキングの記録です。
by tabix3
| 2010-03-10 14:16
| └ ネパール
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